(講演概要)
発表者は、利用者側からの立場で「設計支援システム」の運営に携わっており、自身は典型的なシスアドと思っています。
しかし、当該システムは導入から3年が経過した現在も、その投資に見合う効果が見えることなく、一般利用者からは文句を言われ続け、その一方で改修を延々と続けている...そんな不憫なシステムです。
そこで、発表者自身が今後同じ轍を踏まないよう、なぜ、このようになってしまったのか?を、システム導入プロジェクト当時に遡り、パッケージ導入の落とし穴といった部分を中心に考察をします。
みなさんにとって、反面教師的な題材となれば幸いです。
(発表概要)
システムテストはシステム開発の最終フェーズとなります。ところが、その段階になって要件定義の漏れやテスト漏れ、果ては機能漏れのまま運用開始してしまうことなども見受けられます。これでは,経営者も困ってしまいます。
発表者には、OS(オペレーティングシステム)開発経験が10年程あります。OSは特に品質保証の求められるシステムのひとつです。そのために、いろいろな工程管理などもありますが、きちんとテストをする,という部分では泥臭い方法でテスト項目を設定しています。
今回は、その方法を紙ベースで紹介するとともに、シスアドが実際に使うとしたら、どのようにやって,どのような効果を期待したいか、などの点について、シスアドができる内容を述べます。きっとシステムの品質向上に役立つと思いますし、そうなれば経営者も喜ぶことと思います。
(紹介文)
著書『だから中小企業のIT化は失敗する』(オーエス出版)やsmallbizの連載コラムにおいて、経営とITが交差する現場から、本当の意味で成功するIT化への道を発信しつづけている近藤昇社長にご講演をいただきます。
IT化による現場業務の改善から始まって、組織としての全体最適の追求も求められつつあるシスアドの今後のために、ITとアナログの境界に発生するリスクという切り口から、方向性の示唆をいただけるものと思います。(紹介者:JSDG会長 守屋 美恵子)
updated 2004/01/19 by S.T.