『DX人材の育て方』を読んで

皆さんこんにちは、JSDGの関尚弘です。

 

4月15日に当会会員の岸さんが中心となり、『DX人材の育て方』を出版されました。既にお読みになった方もいらっしゃるかもしれませんが、私自身大変刺激を受けましたので共有させていただきます。

 

岸さんは非常に多くの事例を調査し、

「DXの本質は「データとデジタルとビジネスの仕掛けを使って経営課題をどう解決するか」という、企業や団体の経営課題を解決する行動そのものだと理解する必要があり」

「DXがうまく進まない事例を調べてみて、DXの本質が理解できておらず、手段を本質と誤解しているケースが大半」

と指摘しています(P.20)。

これがサブタイトルの「データxデジタルでビジネスの仕掛けを考えられる人材を確保する」に繋がっています。

 

「DXやるぞ!」という掛け声のもと、デジタルツールの使い方から入るケースもあると思います。本書では、DX人材に必要とされる能力を整理した上で、腰を据えドロ臭いビジネスの基本から取り組まれた勤務先での人材育成事例を惜しげもなく披露してくださっています。

研修を重ねることで、多くの受講者がDXを「ビジネス視点で考える癖がついた」「ビジネスを発想することに自信が付いた」と考えるようになったといいます(P.119)が、本書に書かれた研修内容と進め方を読めば納得出来ます。

 

本書は特に、ビジネスに関する知識やスキルが必要になる上流DX人材に重点を置いて説明がなされていますので(P.59)、私たちJSDGメンバーとの共通項も多く自分ごととして感じられる内容と思いました。

随所に「筆者は〜」で始まる岸さんのこれまでの試行錯誤や熟考から導かれた考え方などが、惜しげもなく紹介されていますが、普段お付き合いしていて本当にご自身で実践されていることがよく分かり敬服しています。

 

「DXの本質」を理解して、それぞれの立場で活動に取り組んでいきましょう!

 

DX人材の育て方

https://www.shoeisha.co.jp/book/detail/9784798173542