Web会議ツールに関して

 外出自粛もあり、Web会議が活用されるようになっています。
 テレワークで使用されることもあれば、オンライン懇親会も最近では少なくないようです。
 Web会議のツールもどんどん改良が進められ、使いやすくなってきています。
どのツールがよいのかと悩んでいられる方も多いかと思います。

1.Web会議ツール比較
 インターネットで、Web会議の比較記事を見てみると、

Web会議の比較・ランキング・おすすめ製品一覧
テレワークで大活躍!Web会議システム おすすめ12選を徹底比較
など、多くの記事があります。

 ただし、これらのツールは、活用が増えていることもあり、日々改良が進んでおり、最新情報が反映されていないものも少なくありません。

 有名なルールとしては、ZoomやSkypeがありますが、この二つのルールには大きな違いがあります。
 ZoomはいわゆるWeb会議ツールですが、Skypeは通話ツールです。後者は参加者がアカウントを有することが必要で、アカウントを持つ人の通話ツールです。もともとは1対1の通話がベースですが、複数人数でも通話(会話)ができるようになってきており、ビデオも使用できるようになってきています。ZOOMは、Web会議用のツールであり、開催者はアカウントが必要ですが、参加者は、アカウントがなくても使用可能です。インターネットの掲示板にアクセスするのと同様、インターネットにアクセスできて、URLを知れば(パスワードが必要な場合が多い)参加可能です。

 上記の分類でいうと、Web会議ツールとしては、Zoomのほかに、GoogleMeetやMicrosoftTeamsCiscoWebEXなどがあります。
 通話ツールとしてはSkypeのほかに、LineやMessegerなどがあります。

 最近、Skypeの派生として提供されはじめたMeet Nowというツールがあります。このツールの特長は、開催者も参加者もアカウントが不要という点です。無料で、手軽にWeb会議を開催できるというメリットがあります。

2. おすすめのWeb会議ツール
 あくまで、個人的な現時点での評価に基づくものですが、Web会議システムとしてのおすすめは、Zoomです。安定してつながる、音質、画質等も相対的に優れている、ブレークアウトルームの機能があるという特徴があります。

 セキュリティ面で2020年3月に話題となりましたが、その後、セキュリティ強化の対策が実施されており、5月末には、他のWeb会議ツールと比較しても、遜色ないレベルになっているのではと考えます。
ただし、セキュリティは運用面での対応も重要なので、「Zoom ミーティングを安全に実施するための 10 の⽅法 」を理解した上で、適切に運用することが重要です。

 ZOOMは、無料でも十分使えるツールですが、3名以上でWeb会議をする場合は、40分以内という制約があります。

 GoogleMeetは、従来有料のサービスでしたが、2020年5月から無料版の提供も始めており、このツールも改善に力を入れているので、使いやすいツールとなる可能性が高いと考えています。
無料版は、参加者もアカウントが必要です。また、2020年9月までは、時間制限は実質ないようですが、2020年10月以降は60分となるようです。
 

 いずれにしても、現在、過渡期でもあるので、今後の各ツールの改良、進化が進み、コストパフォーマンスが高い良いツールが出てくることを期待しています。

文責:JSDG会員 田中 茂