日経コンピュータ1000冊を眺めて
こんばんは、阿久津恵子です。
皆さん、日経コンピュータという雑誌は良くご存知かと思います。
なんと、この雑誌、1981年に創刊され、今年の10月で1000号を迎えられるそうです。
改めてその歴史を知り、日本でのIT産業、技術の変遷を掲載して世の中に情報発信してこられた、すごい雑誌であることを改めて認識しました。
一方、JSDGの特別会員である有賀貞一様が、この雑誌を創刊号からすべてお持ちとのこと。
8月のとある日曜に、有賀様のご自宅のガレージの棚に1000冊全てを並べていただき、その背表紙を眺めるという会が開催され、恐縮ながら私も参加させていただきました。
この企画は日経コンピュータの9月5日号にも掲載されています。
https://tech.nikkeibp.co.jp/atcl/nxt/column/18/00925/082700003/
ガレージに並べられた1000冊を拝見したときは、改めて絶句!
当日所要があったため、この会に遅れて来たこともあり、これらの雑誌を背表紙だけでも全て見るには時間が足りない!けど、1冊、1冊が気になる!中の記事も見たい!という衝動にかられ、取り急ぎ、特に気になった背表紙の雑誌を取り出して閲覧させていただきました。
特に気になった号を3つ紹介させていただきます。
1つは1987年4月27日号「研究開発から実用化へ AIビジネス第二ラウンド入り」
第2次AIブームが盛り上がっていた頃の記事で、この後、ブームが去り、今の第3次AIブームが訪れる事は、この頃は思いもよらなかったのだろうな~と、しみじみと感じました。
今後、この第2次AIブームの2の舞を踏まずにAIは実用化をはたし、普遍的な技術になっていくのでしょうか。
また、もう1つは2004年6月28日号「さらば、レガシー」特集。
いま、DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進とともに、レガシーシステムの刷新が謳われていますが、既に15年も前から、レガシーシステムをオープン系へ移植する取り組みが進められていたのですね。。
ここで再構築されたシステム、あるいは再構築に至らず今も存続しているシステムが、今、更なる問題となっているのかもしれません。
最後に、度々見つけてとても嬉しかったのは、JSDG会員の方々が執筆された記事や名前が掲載された記事です。
多くのJSDG会員の方々が、日経コンピュータで、その活動を取り上げられていましたが、その中でも、惜しくも亡くなられたJSDG特別会員 清水順夫さんの記事を見つけたときは、当時のご活躍が忍ばれました。
あっという間の時間でしたが、38年間の日本のIT産業・技術の大きな流れを俯瞰するとともに、時代の中で繰り返されていること、また同じようで少しずづ変化していることへの気づきがありました。
この様な機会をいただき、特別会員の有賀様はじめ、日経コンピュータ関係者の方々には感謝申し上げます。
この場を借りて、改めてお礼申し上げます。