プログラミング教育必修化とAI人材育成
こんにちは、JSDGの阿久津です。
先日、「政府、AI人材年25万人育成へ 全大学生に初級教育」という記事が
日本経済新聞の1面に掲載され、話題になりましたね。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO42932250W9A320C1SHA000/
政府が策定する「AI戦略」の全容として、人工知能(AI)を使いこなす人材を
年間25万人育てる新目標が掲げられたことが明らかになったとの事です。
詳細は、政府の統合イノベーション戦略推進会議の資料
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/tougou-innovation/index.html
に掲載されていますが、
戦略の1つである『教育改革』では
デジタル社会の「読み・書き・そろばん」である「数理・データサイエンス・AI」の
基礎などの必要な力を全ての国民が育み、あらゆる分野で人材が活躍する
事を目標とされています。
個人的にはこの「数理・データサイエンス・AI」に「読み・書き・そろばん」を準えて
いる事に驚きを感じましたが、これからのAI人材育成を考えると、
AIをはじめとした、データサイエンスや数学などの知識は必須のものになるのかもしれません。
一方、上記のAI人材育成を狙った教育改革の前段階となるのでしょうか、、
学習指導要領の改訂により、2020年度から小学校でのプログラミング教育が必修化されます。
つまり「読み・書き・そろばん」と同等の基礎力として「プログラミング教育」が
導入されるのですが、その狙いや目的をご存知でしょうか?
『総人口プログラマーを目指す!?』いえいえ、、そうではありません。
文部科学省から出されている
「小学校プログラミング教育の手引」
http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2018/11/06/1403162_02_1.pdf
をみると、プログラミング教育で育む資質・能力については、下記の3つを柱としています。
①【知識及び技能】
身近な生活でコンピュータが活用されていることや、問題の解決には必要な手順があることに気付くこと。
②【思考力、判断力、表現力等】
発達の段階に即して、「プログラミング的思考」を育成すること。
③【学びに向かう力、人間性等】
発達の段階に即して、コンピュータの働きを、よりよい人生や社会づくりに生かそうとする態度を涵養すること。
つまり、小学生をプログラマーへ養成する事が目的ではなく、
コンピュータが動く仕組みを理解し、また、プログラミング的思考を育成する事で、
コンピュータを活用できる人材を育てる事が目的と考えられます。
この様な教育を受けた世代が、いずれ社会に出てビジネスを牽引するような時代となるわけですが、その時、日本社会や日本のビジネス界はどうなって行くのでしょうか。
また、彼・彼女らを迎える私たちは、どうなっていればよいのでしょうか。。
JSDGでは「プログラミング教育必修化は社会をどう変えるか?」をテーマに
6月8日(土)に研修会を行います。
研修会では、参加者の皆さんの知識、経験をもとに、上記の様なディスカッションを行います。
ご興味がありましたら、是非ご参加ください!
◆研修会案内・申込みページはこちら
https://jsdg.org/contents/seminar/22jsdgtokyo/