前回のアップから大分時間が空いてしまいました。
今日は、「導入編」から少し離れて「事例編」を。

業務上の話なので、具体的には書けず、抽象化しておりますが、ご容赦ください。

さて、先日、以下のような要件がありました。

・ある制度改定により、社員のうち、600名のデータ入力方法を変更した。
・ただし、その内、何名かは分からないけれど、別の入力パターンが残っていて、その分は、各人それぞれが修正する必要がある。
・翌月になれば、600名のパターンは判明するが、正しくないパターン分は各人が補正する必要があり、補正はそれなりの手間がかかる。

この解消方法は、いままでなら3パターンでした。

 

<パターン1>システム面での対応
 つまり、ベンダーに依頼して、600名のパターンを取得してもらう。
 →コストと時間がかかり、1回限りでは見合わない上に間に合わない可能性もあり。

<パターン2>メールで各人にチェック依頼
 600名全員にメールをして、各人がそれぞれ設定状況を確認して、修正必要者のみ修正する。
 →600名の内、修正必要者は、1割未満と予測され、にも係わらず600名全員が確認することになる。3分×600=30時間のコストがかかる。

<パターン3>後から補正
何もせず翌月を待ち、補正対象者を見つけ、補正者に連絡する。
補正コストは相当数が見込まれる。
 (補正者のコスト(一人当たり15~30分)と、蓄積データ全体の補正コスト(数時間))

ここで、ロボットという選択肢が現れます。
つまり600名のパターンを一人分ずつ読み出して、
必要者のみにメールを出す。ということが出来れば、
各人の手間を最小限に出来ます。

 

さて、ロボットです。
・当該システム(Webで稼働するシステム)でのデータ取得(データスクレイピング)は、数パターンの実績あり。
・上記実績を作った担当者がRPAを作っている(つまりワタクシ)
・当該システムは、UiPathでUi要素を取るのが比較的容易(という実績あり)

 ということもあり、30分以内に出来れば、という限定で作ってみました。

結果、
1.自動レコーディングとテスト実行が、10分
2.以前作ったスクレイピングのツールをコピーして5分
3.変数設定を変更して、10分
4.テスト試行が一度で上手くいって、 5分。

 

 

という訳で30分以内で出来たので、ロボットにお任せ出来ました。

実際にUiPathを動かすと、1人辺り6秒位かかり、6秒×600名=1時間でスクレイピング終了しました。
ロボットが勝手に処理するので、もっと時間がかかっても問題ないのですが…

結局、修正対象者が30名程度だとわかり、個別にメールで修正を依頼しました。
こんな風に、簡単に動くときは、UiPath(RPA)のメリットを強く感じます。

この後、せっかくだから、とグループ会社分のデータ3,000件のチェックにも展開することもできました。
(操作時間は4-5時間かかりましたが)
グループ会社では、「こんなことが出来るんだ!」と驚いていたのが印象的でした。

RPAは実感できて、初めて浸透していくのかもしれません。

とはいえ、私も、ここまで出来るようになるのには、それなりの時間がかかりましたので
威力実感→ツール開発初心者→ツール開発中級者(いまココ)までの道のりは、
短くは無いのかもしれません。

今後も、随時事例紹介していきますね。
次回は導入編に戻る予定です。

↓日記の目次を作りました。
RPA体験談【目次(主にUiPath)】