第23回全国大会を開催しました
テーマは「我々はどう生きるか? どう老いるか?」
開催日はChatGPT公開から2周年の11月30日(土)と12月1日。後者はシステムアドミニストレータが日本で初めて認定された1994年からちょうど30周年の節目の日でした。
<概要>
「リスキリング市場の発展による新たな官民の役割分担も意識しながら、抜本的な試験改革に向けた検討を開始する。」(2024年5月21日 「デジタル・ニッポン2024」P.125 https://storage2.jimin.jp/pdf/news/policy/208287_2.pdf )
とされ、試験制度は再び大きく変わろうとしています。
そして、少子高齢化により今後私たちを取り巻く社会は更に大きく変わり、一方で情報技術も著しい進化を続けていくはずです。
テーマに掲げた「老いる」という言葉にネガティブな印象を抱くかもしれません。私たちは議論を重ねる中で「老いる」とは年齢を問わず考えるべきことであり、人生100年時代において、旧来の「老いる」という概念を再定義すべき時では?という考えでこのテーマを設定しました。
今回の全国大会は単なる勉強会や情報収集の場ではありません。予定調和で終わりスッキリするのではなく、大会後もモヤモヤとしながら考え続けられるような内容を企画しました。
- 考え続けることのトリガーになる場
- 参加した人たちから勢いを借りる「借勢」の場
そんな大会になったと思います。
<内容>
経済産業省 商務情報政策局 情報技術利用促進課 デジタル人材政策企画調整官 平山 利幸様にご登壇いただき、日本のDX推進・デジタル人材の現状を概観した上で、日本全体でDXを推進していくために不可欠なデジタル人材育成について、デジタルスキル標準、情報処理技術者試験を中心にお話しいただきました。
また、会場をお貸しいただいたケンブリッジ・テクノロジー・パートナーズ 株式会社 代表取締役社長 榊巻 亮様には、「DXを任せられる人材」を「NewOld人材」と定義し、その役割とDX成功へのステップをお話しいただきました。また、ケンブリッジが取り組むNewOld人材育成のプログラムも合わせて紹介いただき、DXが成功し、楽しく働くビジネスパーソンが増える。そうした日本を創りたいという思いを語っていただきました。
平山様、榊巻様に当会特別会員であるAITコンサルティング代表取締役有賀貞一様にも加わっていただいた対談では、「DXを現場でやり切るには」というお題をベースに熱く楽しく語り合っていただきました。
DXやプロジェクトを上手く進めるには、結局のところ「コミュニケーション力」「ロジカルな表現」「正しい日本語」が重要という本質の議論で盛り上がり、ファシリテーション力の重要性が合わせて指摘されました。
企業でデジタル人材育成に携わっている知人は「正しい日本語」が大事と言うが、これから社内で何をすればいいんだろうか?」と思い悩んでおりましたが、そんなお土産を持ち帰っていただき、幹事としては満足です。参加者の一人一人が自分ごととしてこれからの生き方・老い方について考えつつ、情報システムの利活用について改めて考える場になれたものと思います。
私自身は、「シスアド」試験が無くなって15年。なのに、なぜJSDGは存在し続けているのか? この問いに対する答えをモヤモヤと考え続けることになりそうです。
<最後に>
ケンブリッジと言えば「Have Fun!」。以下に、参加メンバーからの感想を引用します。
「入り口にもあった「Have Fun!」という言葉。単に楽しいではなく積極的に楽しみに行くニュアンスがあると感じた。学び続けようとか、プロジェクトを成功にとか、いろんな話があったけど、自分から楽しみにいけるかが大事。だから、どう生きるかは、辛いことや大変なことも含めて、どう楽しみに行けるか。楽しむのも技術。日本でDX進まないのは楽しんでいないから。もっと楽しめれば。」
ケンブリッジで開催した意味がメンバーにしっかり伝わりました。