PowerQuery【12】二つのファイルの不一致分のみ表示する(名寄せ_簡易バージョン)
PowerQueryへのリンク
PowerQuery全体:PowerQuery【01】PowerQuery(パワークエリー)で出来ること
PowerQueryの手順:PowerQuery【02】PowerQuery(パワークエリー)の動かし方
PowerQueryのファイルの結合(マージ)の際に、結合の種類を「完全外部(両方の行すべて)」にすることで、
不一致分も含めた全てのテーブルを表示できるため、
「不一致分のみ」のみの表示が可能です。
これを上手く使うと「2つのファイルの名寄せ」が可能となります。
簡易バージョン
「どれが不一致」か、表示するのは比較的簡単です。
単純に抜け漏れ」が無いかどうか調べるのは、これで十分です。
1.元データ
名簿Aと名簿Bで、同じ人を特定して、「社員番号読替リスト」を作る。
※旧漢字使用・漢字誤入力・所属異動・改姓等で、名寄せできない人がいる状態です。
2.PowerQuery読み込み
名簿A・名簿Bともに読み込む
(詳しくは、PowerQuery【04】Excelファイルのインポートを参照)
・名簿Aの範囲を選択して、データタブ/テーブルまたは範囲から
・読み込み後、必要の応じ、数値をテキスト型に変換
・クエリの名前を変更後、「閉じて読み込み」
・シート名変更
3.PowerQueryで結合(結合の種類を「完全外部(両方の行すべて)」にする。)
PowerQuery【06】2つのテーブルを結合する を参考にしてください。
名簿Aを選択して、名簿Bを結合する。結合の種類を「完全外部(両方の行すべて)にする。
名簿Bのデータも展開する。
4.不一致データのみを表示する
条件を作る
クエリ名を変更して閉じて読み込む
5.不一致分のみ表示される(シート名変更)
ただし、名寄せ等で、不一致件数が多いと、それぞれ正しい番号まで、潰し込むのは手間がかかります。
「潰し込み」を、PowerQueryとExcelの関数式で、「便利に」実施する方法もありますが、
結構複雑なので、それは次回にご案内します。(便利といっても手数は、かなり多いです。)
PowerQuery【13】二つのファイルの不一致分のみ表示する(名寄せ_本格バージョン)
PowerQueryを使わないのであれば、2つのシート上で、VLOOKUP関数で比較します。
【Excel】【PowerQuery】2つの名簿の姓名の名寄せ(例:新字体と旧字体混在)/「照合元」と「照合先」を見比べながら潰し込む