デジタルトランスフォーメーション(DX)について

こんばんは、阿久津です。
先日1月23日にBSIAの1月例会に参加して参りました。

テーマは
「デジタルトランスフォーメーション(DX)について
~ITシステム「2025年の崖」の克服とDXの本格的な展開~」
で、経済産業省の中野様からのお話を伺ってきました。

当日の資料はBSIA様のホームページからダウンロードできるようになっています。

第87回例会報告:中野 剛志 氏 「デジタルトランスフォーメーション(DX)について」

主なお話の内容は、経産省で立ち上げた
「デジタルトランスフォーメーションに向けた研究会」から出された
「DXレポート」について、レポートを出す事になった背景とその内容についての
解説でした。

下記は私の主観が入っているかもしれませんが、解説の一部をご紹介致します。

企業においてDX(デジタルトランスフォーメーション)を進める上で
主な課題としては、ビジョンと戦略の不足。
また、ある程度ビジョンや戦略があっても、DXを実行できないのは
レガシーシステムの問題があるからで、古いシステムがあるため、新た
な技術を取り入れられないとの事。
システム刷新における主な問題点は下記の4点。
①お金がかかる
②時間がかかる
③失敗するリスクがある
④業務の変革を伴う

また、産業構造の問題としては、ユーザー企業でのベンダー任せである
日本の現状が指摘されていました。
日本のIT人材はベンダー企業:ユーザー企業の割合は7:3となっていて、
ベンダーへ丸投げしても何とかしてくれる実情があるとの事。
システムが分からない情シスが増え、システムがビジネスにどのくらい影響
するか疎く、リテラシー低くなっている。
また、分割統治が進み、全体像を見える人が居なくなるとともに、
システムのカスタマイズによるブラックボックス化が進んでいるとの事です。

一方で、DXレポートの明るい方のシナリオでは下記の様な将来像が描かれ
ていました。
・ユーザー企業がデジタル企業になり、維持管理のためのIT予算は6割に
留め、予算の4割がバリューアップに投資され、新しいサービスのリリース
ができている。
・IT人材はユーザー:ベンダーが5:5(欧州なみ)になっている。
・IOTがものづくりの源泉になり、製造業ではITの内製化が進み、高付加価値
の仕事がベンダーに回っている。
…等。

上記は大企業におけるDXに主だった内容でしたが、
話を聞いて、今後デジタル化時代においては、ユーザー企業に
おけるシスアドが業務改革を推進するリーダーとして活躍する事が期待され
ていて、その様なリーダーとなるシスアド的?な人材育成もあわせて推進する
必要があるのではないかと感じました。

詳細は研究会の資料やDXレポートを見て頂けたらと思います!

 

こちらは当日のランチ@広尾

 

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